機能選択端子台
 
ここでの 文字囲み は、工場出荷時の設定です。 反転 文字は、F800上部の表示管部を表しています。
スイッチ,端子台の取付場所は「電気図面:盤内部品配置図」を参照して下さい。
機能の選択方法は、別章「制御回路」でも詳しく説明されています。
 
 盤内ディスコネクティングスイッチSS1
 
このスイッチでブザーのON、OFFの設定を行います。
 SS1(縦)でブザーON  
 SS1(横)でブザーOFF
 
 シーケンサーバッテリー低下の警報は、新しい電池に交換するまで解除されません。
 このような時に、電池交換をするまで、ブザーOFFで臨時使用すると良いかと思います。
 
 

 
 機能選択端子台の解放と短絡
 
以下の6項目が選択できます。
 1.投入終了ラッチ     ON/OFF
 2.計量完了時の補正機能  ON/OFF
 3.ゼロ付近信号      有効/無効
 4.ボタンの機能      強制排出/強制完了
 5.大投入完了       重量信号/タイマー
 6.MD信号        有効/無効
 

 短絡の方法
左図では、線番X0A(投入ラッチ)を短絡する説明をしています。
左図の解放状態を、矢印のように配線変更する事で、入力コモン端子と短絡します。
配線ダクトに、信号名のシールが貼ってあります。
シールが無い制御盤は、信号名は電気図面を参照して下さい。
文字数の関係で略しています。
この機能選択端子台は、1993年頃から(F800使用の制御盤に切り替わりの頃から)設置されています。
線番は、電気図面の制御盤内部配置図を参照して下さい。

 
 投入終了ラッチ機能の選択
 
電線 N24−信号入力線(投入ラッチ)を端子台で短絡または 解放する。
 短絡:F800からの定量(小投入)信号を一瞬でも検出したら、投入ゲートを閉めて投入終了状態を
    保持します。
 解放:完了安定タイマーの時間内であれば、定量(小投入)信号がoffになった時点で、再度投入を
    再開します。
補正投入動作のテストは、短絡して行います。
 
 完了時の補正機能の選択
 
電線 N24−信号入力線(完了補正)を端子台で短絡または 解放する。
 短絡:計量完了状態で、過量不足判定を検査し、不足になったら補正投入をする。
 解放:計量完了状態になったら、不足を検出しても、補正投入をしない。
 
 ゼロ付近信号の有効/無効の選択
 
電線 N24−信号入力線(零付近JP)を端子台で短絡または 解放する。
F800指示計から、重量表示がゼロ範囲内であるかどうかのゼロ付近信号が出力されています。
この信号を計量シーケンス内で使用するかどうかを、選択します。
 短絡:ゼロ付近信号が無効になります。ゼロ付近異常(計量停止)の警報が出なくなります。
 解放:ゼロ付近信号が有効になります。
短絡(JP-ON)するとゼロ付近検査が無効になるため、定量槽に残留物があっても次の計量動作に入ります。
解放(JP-OFF)すると、ゼロ付近信号を検査するため、計量機能力が落ちる可能性があります。
この信号は、F800ゼロ異常とは異なりますので、混同しないようにして下さい。
 
 排出/強制完了機能の選択
 
電線 N24−信号入力線(強完/排出)を端子台で短絡または 解放する。
排出ボタンの動作を選択します。
 短絡:強制完了ボタンとして動作します。
 解放:強制排出ボタンとして動作します。
始動「切」の状態では、短絡・解放に関わらず、強制排出ボタンとして動作します。
始動「入」の状態では、短絡すると、強制完了ボタンとして動作します。
 
 大投入停止信号の、F800大投入完了信号/タイマーの選択
 
電線 N24−信号入力線(大タイマー)を端子台で短絡または 解放する。
 短絡:大投入タイマーTIM13の時間による投入停止にする。
 解放:大投入をF800指示計の大投入信号(重量信号)で投入停止する。
 
 注意:この機能は当社出張員の判断にて、使用します。短絡不可

 
 MD信号の有効/無効の選択
 
 選択パターン1
電線 N24−信号入力線(MD-JP)を端子台で短絡または 解放する
F800から、重量表示の安定中を示すMD信号が、出力されています。
この信号を計量シーケンス内で、使用するかどうかを選択します。
 短絡:MD信号を使用しない。
 解放:MD信号を使用する。
 
 選択パターン2
シーケンサー信号入力線(MD-JP)を F800 MD信号線/N24 どちらかと短絡する。
 
  2種類のパターン
MD信号選択には、配線のパターンが2種類(図参照)あり、前述の選択1は他の機能選択と同じ方法で、シーケンサー入力を2点必要とします。
選択2(左図)の方は、シーケンサー入力が1点でいいので、シーケンサー入力が足りない場合などに、この選択方法になっています。
 
 
MD信号を使用しない(短絡)場合、ショック切れなどに対応するため、完了安定タイマーを適切な値に設定する必要があります。
MD信号を使用する(解放)と、振動のある環境では計量能力が落ちる可能性があります。