インバーターの設定
 
スクリューフィーダータイプの標準機では、小スクリューの制御をインバーターで行います。
 
 FVR***K7S-2:富士電機
 
 設定割付と弊社初期値
 
  回転速度(多段周波数)を、下記の表のように、割り付けています。



 
X1 X2 ファンクション番号:Hz
中投入ONON 9:高速運転
小投入OFFON   8:低速運転
補正投入ON OFF 7:JOG 運転



 
 
  ファンクションコード(弊社初期値)




















 
メーカー出荷時弊社標準設定 
 
00  
01012運転方法 012変更不可 
02  



 
03  
04 041:60Hz 043:120Hz
00  
75  
08 トルクブースト OC1時:308→315 
12404加速時間1SEC

 
12504減速時間1SEC
12604第2加減速時間1SEC
10705※多段周波数1(不足補正)

 
7**〜9**データ
実流試運転時に変更
される


 
20830※多段周波数2(小投入)
30960※多段周波数3(中投入)
00  




 
00  
00  
00  
00  
00  
    ※ 網掛け部分が設定データーです。残りの部分がファンクション番号になります。
 
  詳細はインバーターの説明書を、参照して下さい。
 

 
 インバーターのボタン(キー)操作
 
インバーターを停止状態にすると、図の表示部が0.0の点滅になります
 
左端の@PRG/SHIFTキーを1回押す
ファンクション00番号の設定値
000か001の現在の設定値が表示されます。
000のはずですが?
 
図では設定値(データー)の部分を?で記述しています。
 
 
PRG/SHIFTキーを1回押す毎にファンクション番号が図の番号のように上がります。
21回目で初期状態の表示部が0.0の点滅に戻ります。
 
「例:小投入の回転速度を下げる(ファンクション8の値を減少させる)を説明」
@左端の PRG/SHIFT キーを13回押すと830(出荷時のままなら)が表示されます。
A↓キーを押すと、表示が830→829(キーを押す)→828(〃)→827(〃)→826と
 データーが減少します。設定したい数字になったら押すのをやめます。
 いきすぎたら、↑キーで増加します(要領は同じ)
B左端の PRG/SHIFT キーを表示が0.0の点滅(初期状態)にもどるまで押します。
 これで設定完了です。
C変更した、設定値を確認したい場合@の操作をします。ファンクション8は変更されているはずです。
 確認したら、Bの操作をして下さい。
 
 

 
 インバータートリップ解除
 
 「OH2」外部サーマルトリップ
 まず、外部サーマルリレーのトリップを解除して下さい。(警報−サーマルトリップの項参照)
  STOP|RESET ボタン(図C参照)を、押してエラーを解除して下さい。
 表示は「0.0」の点滅か、計量中であれば「30.0」等の数字(周波数)の連続点灯に変わります。
 ※ 計量中のままの場合、機械の周りに人がいない事を確認してエラー解除して下さい。
          (図C)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「OC1」加速時過電流
  STOP|RESET ボタン(図C参照)を、押してエラーを解除して下さい。
  またインバーターの設定でトルクブースト値(出荷時308)を増加させます。
 
 ※ ここに記述したエラーは、現在までにお客様より報告のあった事例です。
 ※ これ以外でインバーターエラーが出た場合には、インバーターのマニュアルを参照して下さい。
 ※ また当社、電気担当にご連絡下さい。
 
 

 
 FVR***C11S-2:富士電機
 
 設定割付と弊社初期値
 
  回転速度(多段周波数)を、下記の表のように、割り付けています。



 
 FWDX1 X2ファンクション番号:Hz
中投入  ONONON C07:高速(60)  
小投入  ONOFFON  C06:低速(30)  
補正投入 ONON OFF C05:JOG ( 5)  



 
 
  ファンクションコード(弊社初期値)








   ※
   ※
   ※

   ※
   ※

   ※
   ※

   ※
   ※
   ※


   ※
   ※
   ※
   ※
 
メーカー出荷時弊社標準設定備考

 
F00:0データー変更可(保護)
F01:4周波数設定:▲▼キー
F02:2 変更不可運転方法:端子運転

 
−F02−
データ「1」は変更不可
計量できなくなります。


 
F03:6060最高周波数 Hz
F04:6060ベース周波数 Hz
F05: なし
F06: なし

 

 

 
F07:6.01.0加速時間 sec
 
−F07−
OC1時:F09:31

 
F08:6.01.0減速時間 sec
F09:1313トルクブースト
 
F10:1 電子サーマル:動作
F11:*.* x.x 動作レベル






 
−F11データ−
モーター100%定格電流A
0.2KW = 1.4A
0.4KW = 2.3A
0.75KW= 3.6A
1.5KW = 6.5A
2.2KW = 9.2A
3.7KW = 15A







 
F12:5.0 熱時定数 分
F14:1 瞬時停電再始動:不動作
F15:70 周波数リミッタ(上限)Hz
F16:0 周波数リミッタ(下限)Hz
F17:0 ゲイン:0〜10V用
F18:0 バイアス周波数 Hz
F21:0 直流制動(動作レベル)%
F22:0.0 直流制動(時間)sec

 
F23:1 始動周波数 Hz
F25:1 停止周波数 Hz
F26:2 モータ運転音 KHz



 
−E01〜E03データ−
0:多段周波数1(SS1)
1:多段周波数2(SS2)
2:フリーラン指令(BX)
3:異常リセット(RST)
4:外部アラーム入力(THR)
5:編集許可指令(WE-KP)
6:PID制御選択(Hz/PID)
7:リンク運転選択(RS485標準)LE








 
F27:0      音色
F30:100 FMA端子(電圧調整)%
F31:0 〃(機能選択):出力周波数
F36:030Ry:トリップ時励磁
 


 
E01:00 変更不可X1端子:SS1

 
E02:2 変更不可X2端子:SS2
E03:3X3端子:THR

   ※
   ※
   ※
   ※
   ※
   ※
   ※
C01:0 ジャンプ周波数1Hz


 
C02:0    〃    2Hz
C03:0    〃    3Hz
C04:3    〃   幅 Hz
C05:0.0 5.0多段周波数1Hz X1 :補

 
−C05〜C07データ−
実流試運転時に変更
される


 
C06:0.030.0多段周波数2Hz  X2:小
C07:0.060.0多段周波数3Hz X1X2:中
   ※
P00:0 モーター特性
 






   ※
   ※
   ※
   ※
 
H01:0 運転時間   100h
H02: トリップ履歴 
H03:0 データー初期化
H04:0 リトライ
H06:0 冷却ファンON-OFF制御
H20:0 PID制御(動作選択)
H21:1     (入力信号切替)
H22:0.01 P(ゲイン)  倍
H23:0.0 I(積分時間) SEC
H24:0.00 D(微分時間) SEC
H25:0.0 フィードバックフィルタ SEC










 
  ※は、運転中に設定変更可
  詳細はインバーターの説明書を、参照して下さい。
 
 

 
 キー操作
 
「例:小投入の回転速度を下げる(ファンクションC06の値を減少させる)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
図@ PRG/RESET キーを回押すと F00〜H25のファンクションの表示(前回最後に設定した番号)が出ます。
図A−1表示が「F00〜C05」の場合C06より前にあるので、↓キー「C06」が表示されるまで押す。
図A−2表示が「C07〜H25」の場合C06より後ろあるので、↑キー「C06」が表示されるまで押す。
図B FUNC/DATAキーを押す。C06現在の設定周波数(例えば30.0)が表示されます。
図C 20.0Hzまで下げるとします。↓キー「20.0」が表示されるまで押す。
図D FUNC/DATAキーを押す。設定周波数登録
図E PRG/RESETキーでPRGモード終了
 
※@でのファンクション表示順序については、前述の設定表を参照して下さい※
 
 

 
 インバータートリップ解除
 
 「OH2」外部サーマルトリップ
  まず、外部サーマルリレーのトリップを解除して下さい。(警報−サーマルトリップの項参照)
  PRG|RESET ボタン(図C参照)を、押してエラーを解除して下さい。
 表示は「60.0」等設定周波数の点滅か、計量中であれば「30.0」等運転周波数の連続点灯に変わります。
 ※計量中のままの場合、動作復帰します。機械の周りに人がいない事を確認してエラー解除して下さい※
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
              図C
 「OL」内部電子サーマルトリップ
  PRG|RESET ボタン(図C参照)を、押してエラーを解除して下さい。
  インバーター内部設定F11の電流値を増加させて下さい。
  ※F11の電流値を現在の値より増加できない場合は、上限値まで設定されています。そのような状態でト  リップするようであれば、インバーター本体の故障もしくはインバーター要領不足です※ (椿本)
 
 「OC1」加速時過電流
  PRG|RESET ボタン(図C参照)を、押してエラーを解除して下さい。
  頻繁にOC1トリップする場合は、トルクブースト値(出荷時 F09:13)を増加させます。
 
 ※ ここに記述したエラーは、現在までにお客様より報告のあった事例です。
 ※ これ以外でインバーターエラーが出た場合には、インバーターのマニュアルを参照して下さい。
 ※ また当社、電気担当にご連絡下さい。
 
   当社では、富士電機社製インバーターを主体に使用してしています。
   旧機種:FVR***K7S-2、現行(1999年)機種:FVR***C11S-2
   指定があった場合には、異なる機種(メーカー)を設置しています。
 
 
 

 
 補正投入について
 
計量結果が重量不足になった場合、自動で不足補正投入を行います。
スクリューフィーダー型の計量機の場合には、不足補正投入の制御の種類が、現在3種類あります。
下記表の1〜3です。
制御方法の選択は、機械設計と共に、検討後決定します。



 
 小投入弁(カットゲート)小スクリューフィーダー(インバーター) 備   考
インチングインチング (回転は小投入)インバーター設定7は、未使用
インチングJOG運転 
開状態を保持JOG運転T11,T12タイマーは、未使用



 
 
   インチングは、補正タイマー(T11)と補正間隔タイマー(T12)での断続運転をします。